サックス初心者の基礎練習 ガイド|毎日30分で上達するメニューとやり方

譜面・練習

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サックスを始めたばかりの初心者にとって、「毎日何を練習すればいいのか」「上達するための基礎とは何か」は最初の大きな悩みです。

ここでは、初心者が最短で上達するための基礎練習の考え方と、絶対に押さえるべきポイントをわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • サックス初心者が身につけるべき基礎と、その重要性
  • 姿勢・呼吸・アンブシュア・フィンガリング・リズムの正しい練習方法
  • 基礎練習と曲練習の効果的なバランス
  • 毎日30分で上達できる初心者向け基礎練習メニュー

サックスの「基礎練習」とは何か?

基礎練習とは、サックス演奏を支える“土台作り”のことです。

基礎練習の目的

サックスの基礎練習には、次の5つの大きな目的があります。

  1. 音色を整える

    美しい音を出すための呼吸・アンブシュア・息の方向を安定させる。

  2. 音程(ピッチ)を安定させる

    サックスは気温や姿勢の影響で音程が変わりやすいため、一定に保つ練習が重要。

  3. リズム感を身につける

    メトロノームに合わせて吹く習慣をつけ、正確なリズムを体に染み込ませる。

  4. 指回し(フィンガリング)を滑らかにする

    スケール練習などで指が迷わないようにしていく。

  5. 表現力の土台を作る

    クレッシェンド、デクレッシェンド、アクセントなど音の強弱を自在にコントロールできるようにする。

これらは曲を吹くときにも必ず必要になる「共通能力」です。

基礎が身についているほど、難しい曲にもスムーズに挑戦できるようになります。


基礎練習と曲練習のバランス

初心者の理想的な練習バランスは次のとおりです。

  • 基礎練習:3〜5割

  • 曲(課題曲・好きな曲):5〜7割

基礎ばかりだと飽きますし、曲ばかりだと演奏が伸び悩みます。

基礎練習で身につけたスキルを、曲で実践して定着させるのが最速の上達方法です。

例として「30分練習できる日」のバランスはこんな感じ:

  • 10〜15分:基礎練習(ロングトーン・スケールなど)

  • 15〜20分:曲練習(基礎を意識しながら)


サックス初心者がまず身につけるべき5つの基礎

サックスを始めたばかりの人が、最初に身につけるべき基礎は次の5つです。

 

姿勢と構え方

サックスの音は、姿勢が乱れるだけで音色も音量も変わります。

初心者は、まず「体の力を抜き、良い姿勢で構える」ことから始めましょう。

● 基本姿勢

  • 背筋をまっすぐ伸ばす

  • 肩の力を抜く

  • 顎が上がらないようにする

  • 楽器に体を合わせるのではなく、「自分の姿勢に楽器を合わせる」

● 立って吹く場合

  • 足は肩幅に開き、少し片足を前に

  • 楽器が前に垂れ下がらないようストラップで調整

● 座って吹く場合

  • 椅子には浅めに座る

  • 前かがみにならないよう注意

  • 楽器を膝で支えず、ストラップ中心で構える

姿勢の安定は、そのまま音の安定につながります。


呼吸(腹式呼吸)と息の使い方

サックスは「息の使い方がすべて」といっても過言ではありません。

● 腹式呼吸の基本

  1. お腹をふくらませるように息を吸う

  2. 胸や肩が上がらないように注意

  3. 太く・温かい息をまっすぐ前へ送るイメージで吹く

● 息のコントロールが上達への近道

  • 息が細い → 音がカスカスする

  • 息が弱い → 音が不安定になる

  • 息がまっすぐ出ていない → 音色が濁る

初心者は「たくさん息を入れよう」と焦りがちですが、

まずは“息の方向とスピードを安定させる”ことが最優先です。


アンブシュア(口の形)

アンブシュアとは、マウスピースをくわえる時の「口の形」のことです。

● 基本のアンブシュア

  • 下唇を軽く内側に巻き、歯が直接リードに当たらないようにする

  • 口角を軽く引き締める

  • 上の歯はマウスピースの上に自然に乗せる

  • 噛みすぎない(高音が苦しくなり、音がきつくなる)

● よくある失敗

  • 力を入れすぎて口が疲れる

  • 噛みすぎて音が詰まる

  • 下唇が薄すぎて痛くなる

アンブシュアは初心者が最も苦労するポイントですが、

正しい形で毎日少しずつ練習すれば、自然に安定していきます。


フィンガリング(指使い)

サックスのキーは多く見えますが、基本的な押さえ方さえ覚えればシンプルです。

● フィンガリングを覚えるコツ

  • 指は“丸く軽く”置く

  • 力を入れすぎず、スムーズに動かす

  • 指を高く上げない(動きが遅くなる)

  • 片手だけの練習も効果的

● 最初に覚えるべき運指

  • 中音の「ド〜シ」

  • Cメジャースケール(ドレミファソラシド)

  • 左手・右手を分けて練習するのもおすすめ

初心者はまず「ゆっくり正確に」を徹底しましょう。

スピードは後から自然に上がります。


リズム感・拍の取り方

どれだけ音が綺麗に出ても、リズムがズレていると演奏が安定して聞こえません。

● 初心者が最初に覚えるべきリズム練習

  • メトロノームを使って「タン・タン・タン」と拍を感じる

  • 足で軽く拍を取りながら吹く

  • 4分音符 → 8分音符 → 3連符 → 16分音符の順で練習

● リズム練習のポイント

  • メトロノームに“合わせる”のではなく“一緒に鳴らす”イメージ

  • まずはゆっくりのテンポから

  • 同じリズムを安定して吹けるようにする

リズム感が身につくと、曲の演奏が一気にラクになります。

初心者向け|毎日30分の基礎練習メニュー

サックス初心者にとって大切なのは、短時間でも“正しく”継続すること

このメニューは、無理なく取り組めて、基礎力が身につくように構成しています。

 

【0〜5分】ウォームアップ(呼吸・アンブシュアの準備)

● 腹式呼吸(1〜2分)

  1. 背筋を伸ばして立つ(または浅く座る)

  2. 4秒で息を吸い、6〜8秒で吐く

  3. お腹をふくらませるイメージで、肩が上がらないようにする

目的: 息の流れを整える・呼吸を安定させる


● マウスピースだけで音を出す練習(2〜3分)

  1. マウスピース+ネックだけを装着

  2. アンブシュアを整え、安定した音を出す

  3. 力まないよう、口の周りを軽く引き締める

目的: 正しい口の形・息の方向を確認

(楽器全体で吹くより疲れず、初心者に効果大)


【5〜15分】ロングトーン練習(音色・音程の安定)

初心者が最も上達を実感できる練習がロングトーンです。

● ロングトーンの基本

  1. メトロノームを♩=60にセット

  2. 1つの音を 8拍伸ばす → 2拍吸う

  3. 中音域(レ・ミ・ファ・ソ・ラ)から順に吹く

  4. 音量・音程・息のスピードが“まっすぐ”になるよう意識

● 意識するポイント

  • 口や肩の力を抜く

  • 音を途中で揺らさない

  • 息のスピードを一定に

  • 最初と最後の音の立ち上がりが丁寧か確認

**ロングトーンは「上達の土台」**なので、毎日10分でも必ず取り入れましょう。


【15〜25分】スケール練習(指・音感を育てる)

● Cメジャースケール(ドレミファソラシド)

  1. メトロノームを♩=60〜70に設定

  2. 4分音符でゆっくり吹く

  3. 上がる → 下がるを1セットとして繰り返す

● ポイント

  • 正確な音程で吹く

  • 音が「デコボコ」にならないよう均一に

  • 指を高く上げすぎない

  • 焦らず、まずは“ゆっくり正確に”

初心者は 「速さより正確さ」 が最重要です。


【25〜30分】タンギング練習(音の立ち上がりをキレイに)

● 4分音符タンギング

  • 同じ音で「タ・タ・タ・タ」と吹く

  • 舌はリードに軽く触れる程度でOK

● 8分音符タンギング

  • ゆっくりで良いので「タタタタ…」と均一に吹く

● ポイント

  • 舌を強く当てない(音が詰まる)

  • 息を止めない(タンギングしても息は流し続ける)

  • 音の立ち上がりをそろえる

タンギングは、曲を吹くときの“キレ”に直結します。


まとめ:初心者は「短く・集中して・継続」が最強

サックス初心者の上達に必要なのは、「正しい基礎」を短時間でも継続することです。姿勢、呼吸、アンブシュア、指使い、リズムの5つを丁寧に整えることで、音色や安定感が大きく向上します。

また、基礎練習と曲練習をバランスよく取り入れることで、技術と音楽性を同時に伸ばすことができます。本記事の毎日30分メニューを習慣化すれば、着実に成長を実感できるでしょう。

サックス初心者は、長時間の練習よりも、

30分でも質の高い基礎練習を続けることが上達の近道です。

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