アルトサックスで譜面を読んでいて、H(ハー)やB(ベー)が出てきた瞬間に「え、何これ?」と手が止まったことはありませんか?
吹奏楽や教則本では、ドレミ表記ではなくドイツ音名(C・D・E… / H・B)が使われることが多く、ここでつまずくと譜読みの効率が一気に落ちます。
この記事では、アルトサックス初心者がまず覚えるべきドイツ音名を「必要な分だけ」に絞って整理します。読み終わる頃には、譜面の音名で迷わず練習に入れる状態を目指します。
(英語・ドイツ語・イタリア語など複数の言語で音名の違いが説明されている参考資料web.library.yale.edu+1)
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この記事でわかること
- ドイツ音名の基本(C〜H / BとHの違い)
- ♯/♭の読み方(is / es)と、よく出る例外
- アルトサックス(E♭管)の「記譜」と「実音」の考え方
- 暗記がラクになる「最小限の一覧表」
目次
ドイツ音名の基礎|まずはBとHだけ間違えなければOK
最初に結論です。
初心者が混乱するポイントの9割は「BとH」です。
ドイツ音名では、シ(ナチュラル)=H、シ♭=Bになります。ここが日本の感覚とズレるので、まずはこの区別だけ先に固定してください。
自然音名の対応表(最重要)
ここだけは丸暗記でOKです。譜面に出た瞬間に迷いが消えます。
| 日本語 | ドイツ音名 | 読み |
|---|---|---|
| ド | C | ツェー |
| レ | D | デー |
| ミ | E | エー |
| ファ | F | エフ |
| ソ | G | ゲー |
| ラ | A | アー |
| シ | H | ハー |
| シ♭ | B | ベー |
「B=シ♭」「H=シ(ナチュラル)」を反射で言えるようになるだけで、譜読みのストレスがかなり減ります。
♯と♭の読み方|is / es のルールと例外
ドイツ音名は、基本ルールがシンプルです。
- ♯(半音上):語尾に is を付ける(例:Cis)
- ♭(半音下):語尾に es を付ける(例:Des)
例:
- C♯ → Cis(ツィス)
- D♭ → Des(デス)
ただし、初心者がよく譜面で見るのは、次の「例外」です。
- E♭ → Es(エス)
- A♭ → As(アス)
- B♭ → B(ベー) ※そもそも「B=シ♭」
例外はまず Es / As / B の3つだけ先に固定。
これができると、調号が増えても崩れにくいです。
初心者が最初に覚えるべき変化音(出現率重視)
全部覚える必要はありません。最初はよく出る音だけで十分です。
| 記譜 | ドイツ音名 | 読み |
|---|---|---|
| ミ♭ | Es | エス |
| ファ♯ | Fis | フィス |
| ド♯ | Cis | ツィス |
| ラ♭ | As | アス |
| シ♭ | B | ベー |
ここまでを押さえるだけで、初級〜中級の譜面で困る頻度が一気に減ります。
アルトサックス(E♭管)の移調|記譜と実音のズレ
アルトサックスはE♭管の移調楽器です。譜面に書かれた音(記譜)と、実際に鳴っている音(実音)がズレます。
ざっくり言うと:
譜面のCを吹く → 実音はE♭(Es)として鳴る
| アルトサックスの記譜 | 実音 | 実音のドイツ音名 |
|---|---|---|
| C | E♭ | Es(エス) |
| G | B♭ | B(ベー) |
| A | C | C(ツェー) |
合奏で「Esで合わせよう」と言われたときに、
“自分の譜面では何の音?”を素早く判断するためにも、ドイツ音名が共通言語として役立ちます。
今日からできる3分ルーティン(暗記と譜読みが速くなる)
読んで終わりだと忘れます。
「声に出す」+「指を動かす」のセットで定着が一気に早くなります。
- 1分:C〜H を声に出して読む(BとHは強調)
- 1分:is系(Cis / Dis / Fis / Gis / Ais)を声に出す
- 1分:es系(Des / Es / As)を声に出す(例外を優先)
この3分をウォームアップに入れるだけで、譜読みの初動が軽くなります。
次に確認すべきこと|独学の「順番」がズレると上達が遅い
ドイツ音名が読めるようになっても、こんな不安が残ることがあります。
- 「練習方法が合ってるのか分からない」
- 「基礎をやってるのに上達が遅い気がする」
- 「独学で何からやればいいか迷う」
この状態のときは、才能よりも“練習の順番”がズレているケースが多いです。
サックス初心者が独学でつまずく原因と、遠回りしない考え方は、こちらでまとめています。
👉 サックス初心者が独学でつまずく理由と、最短で上達する考え方
まとめ
- 初心者が最初に潰すべきはB(シ♭)とH(シ)
- ♯はis、♭はesが基本(例外はEs/As/Bを優先)
- 全部覚えなくてOK。よく出る音だけ先に固定すると速い
- アルトサックスはE♭管。合奏ではドイツ音名が共通言語として便利
- 最短は「声に出す+指を動かす」3分ルーティン
(関連)サックス初心者の独学の進め方はこちら:
👉 サックス初心者が独学でつまずく理由と、最短で上達する考え方
参考サイト
-
“Naming musical notes” — AllThingsGerman.net:ドイツ音名の-is/-esの付け方などの基本ルール解説。allthingsgerman.net
-
“How do you phonetically pronounce all of the German note names?” — German StackExchange:発音・綴りの例まで含めた実践的な説明。German Language Stack Exchange
-
“How music theory works in different countries” — Classic FM:ドレミ唱とアルファベット表記の世界的な違いを整理。Classic FM

